足のケア
糖尿病患者さんや透析患者さんでは、足の病気を引き起こすリスクが高くなります。重症化すると、足を切断しなくてはならない恐れもあります。足を守るためには、まずは足を毎日しっかり見て、手入れをすることが重要です。行きたいところへ行くためにも、毎日の生活を支える足の手入れをこまめにおこないましょう。
フットケア 7つのポイント
重症化を防ぐために、日頃から以下のことを心がけましょう
足をチェック
- 毎日、明るい場所でしっかりチェック
- 傷、やけど、皮膚の変化。足の爪の変形がないか、よく確認する
- 足の裏も鏡を使って忘れずに確認する
- 家族に見てもらい、手で直接触れることも大事です
- 水虫やウオノメ、タコがあったら自分で処置せずに医師や看護師に相談を。
しっかり靴選び
- 足に合った蒸れにくい靴を選ぶ。
- 高いヒールや先端のとがった靴は避け、足に合ったものにする。
- 靴を履く前に、小石などの異物が入っていないか確認する習慣をつける。
お風呂・暖房
- 入浴時は必ず、手でお湯の温度を確かめる。
- ストーブ・ヒーターは体から離して使う。
- 湯たんぽ、カイロは用いず、靴下で暖かくする。
たばこをやめる
- 糖尿病と診断されたら禁煙。
たばこは動脈硬化を進展させて、血流障害を悪化させます。
いつもの靴下を履く
- 通気性のよい素材で、しめつけないものを選ぶ。
- 白い靴下なら出血を容易に発見できる。
清潔を保つ
- 足の裏や足の指の間も丁寧に洗う。
- 洗ったあとは清潔なタオルで水分をしっかり拭き取る。
- 乾燥してひび割れしやすいところにはクリームを塗る。
爪の手入れ
- まず、爪の状態をしっかりチェック。
- 伸びた爪はケガのもと。こまめに手入れを。
- 切りにくい場合は無理に自分で切らずに、医師や看護師に相談する。
家族の皆様へ
糖尿病患者さんや透析患者さんには視力障害や知覚障害が起こっていることが多いために、自分自身で足をしっかりとチェックしたり、自ら症状を訴えるといったケースは多くありません。ですから、ご家族の皆様も足の手入れのポイントを理解していただき、患者さんをサポートしてあげてください。