尿糖
特殊な場合を除き尿糖とは、尿中に含まれてい る ブドウ糖のことです。健康な人では、尿中にブドウ糖が出ることはありませんが糖尿病などで血糖値が異常に高くなると尿中に出てきます。試験紙で陽性/陰性を判定し、陽性であれば、 1日の尿を溜めて、尿糖の量を測定します。
基準値
- 陰性
尿タンパク
健康な人では、尿にタンパクが混じることはなく、あってもごくわずかです。しかし、腎臓が悪くなると、 尿にタンパクが漏れ出してきます。ただし、発熱時や起立時などにみられる病的でない尿タンパクもあります。試験紙で陽性/陰性を判定し、陽性(1十以上)であれば、尿中のタンパク量を測定することが推奨されています。
基準値
- 陰性
尿タンパクの評価
- 正常➔0.15g/日未満
- 軽度➔0.15-0.499/日
- 高度➔0.50g/日以上
※日本習臓学会(編) .CKD診療ガイド2012, 束京伝学社,2012
アルブミン尿(微量アルブミン尿):
尿タンパクのうちのアルブミンの量を調べます。アルブミンは他のタンパクに比べて小さいため、腎臓の働きが悪くなると、他のタンパクより早く 尿中に出てきます。そのため、微量のアルブミン尿を測定することはぐ慢性腎臓病ccl とくに糖尿病(性)腎症の早期診断に重要です。
評価値
- 正常 30mg/未満
- 顕性アルブミン尿 30〜299 mg/日
- 顕性アルブミン尿 300mg/日以上
※日本腎臓学会(編) . CKD診療ガイド2012, 東京医学社,2012
尿潜血
尿潜血試験紙を用いて、尿に肉眼ではわからない程度の血(少量の赤血球、ヘモグロビンなど)が混じつているかどうかを調べます。赤血球やヘモグロビンが混じっていると、腎炎、裔脱炎、尿路結石、腎臓、尿路の炎症あるいは、悪性腫瘍などが疑われます。
基準値
- 陰性
尿沈渣
尿には、赤血球、白血球、その他の細胞、結晶類などの固形成分が混入していることがあり、尿を遠心分離機にかけて固形成分を集め、顕微鏡で観察します。腎臓病などでは、赤血球の増加や変形赤血球がみられることがあります。
基準値
- 赤血球 1〜4個以下
- 白血球 1〜4個以下
- 円柱類 0〜1個以下