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のどの痛み

のどが痛い、イガイガ感や違和感がある……のどが痛くなる原因には、空気中のほこりや花粉、声の出し過ぎ、過度な喫煙や飲酒が原因の「のど単体で起こるもの」と、風邪やインフルエンザ、扁桃炎など「細菌やウイルスの感染によるもの」とがあります。

のどが炎症を起こし神経が刺激されるため、痛みを感じる

もともとのどには防御反応が備わっていますが、タバコの煙や花粉、ほこりなどにさらされ続けると、のどが炎症を起こして神経が刺激され、痛みを感じるようになります。

カラオケで歌い過ぎたり、声を出し続けるなど、のどを酷使した後に痛みが出るのも炎症が起こっているためです。また、お酒を飲み過ぎた翌日に声がガラガラになったという経験をもたれる方もいるかと思いますが、過度の飲酒でものどに症状が出る場合があります。

また、空気が乾燥すると、のどに違和感を覚えることがあります。乾燥によって鼻やのどにある繊毛周辺の水分が不足すると繊毛の動きが鈍くなり、防御機能が低下して吸い込んだ空気中の異物を外に排出できず、炎症が起こりやすくなったり、ウイルスに感染しやすくなったりするのです。乾燥する季節はもちろんですが、夏・冬問わずエアコンなどでものどは乾燥してしまいます。

ウイルスや細菌に感染して起こるのどの痛み

飲酒や喫煙、声の出し過ぎなど、のどへの直接的な刺激が何も思い当たらないときにのどが痛む場合は、風邪などのウイルスや細菌への感染を疑ってみましょう。
のどの痛みを引き起こす主な病気として、以下のものが挙げられます。

のどの痛みを引き起こす病気 原因となるウイルス・細菌 特徴
風邪 ライノウイルス 風邪の原因の約30~40%を占めるウイルス。
コロナウイルス ライノウイルスの次に多く、主に冬に流行する。鼻やのどの症状を起こすが症状は軽い。
RSウイルス 年間通じて流行するが冬に多い。乳幼児に感染すると気管支炎や肺炎を起こす場合がある。
パラインフルエンザウイルス 鼻やのどの風邪を起こすウイルスで、子どもに感染すると重症になりやすい。
エンテロウイルス 夏に流行するウイルス。風邪の症状のほか、下痢を起こしたりする。
プール熱 インフルエンザウイルス
(A型、B型、C型)
鼻やのどなどの上気道の粘膜に感染して起こる病気で、高熱や頭痛、筋肉痛や関節痛などの全身症状を起こす。
ヘルパンギーナ ポリオウイルス
コクサッキーウイルスA群(CA)
コクサッキーウイルスB群(CB)
エコーウイルス
エンテロウイルス(68~71 型)など
急性のウイルス性咽頭炎。乳幼児を中心に夏に流行する。
溶連菌感染症
(A群溶血性レンサ球菌咽頭炎)
A群レンサ球菌 子どもに多いが大人でもかかる感染症。乳幼児では咽頭炎、年長児や大人では扁桃炎が現れる。

のどが痛み初めたら

軽いのどの痛みなどで「そのうち治るだろう」と対処せずに放っておくと、炎症がひろがって、つばを飲み込むのもつらくなるほど悪化してしまうことがあります。早めのセルフケアを心掛けましょう。

医療機関での受診をおすすめする場合

のどの痛みが続き、ほかにも気になる症状があった場合は、急性咽頭炎やインフルエンザなど感染症の可能性もあるため、早めに当院のような内科や耳鼻咽喉科などで診察を受けましょう。
受診する目安としては、次の症状が挙げられます。

  • 膿(うみ)があるとき
  • 声がかれたまま改善しないとき
  • 飲み込むときにガマンできないほどの強い痛みがあるとき
  • のどに違和感や異物感があるとき
  • 痰(たん)に血が混じるとき
  • 呼吸が苦しいとき
  • 39度を超える発熱を伴うとき
  • 食べ物や飲み物を飲み込めないとき
  • 食べ物や飲み物でむせるとき
  • OTC医薬品(市販薬)等のセルフケアでも改善しないとき

花粉症でのどもダメージを受けます

花粉症といえば、目のかゆみやくしゃみ、鼻水・鼻づまりの症状ばかりがクローズアップされがちですが、実はのどに痛みや違和感を生じる人も珍しくありません。
それは、鼻づまりによって口呼吸になりがちなため、乾燥した空気がのどを直撃し、粘膜を傷つけてしまうからです。また、鼻とのどはつながっているため、鼻で吸収されなかった花粉の抗原成分が鼻からのどへと流れてしまい、のどにかゆみを生じることもあります。花粉の飛散時期の、終盤になって症状が出てくる人が多い傾向にあるため、花粉シーズンの終わりごろにも注意が必要です。
また、原因となる鼻症状を抑える薬を使えば、のどの痛みの緩和にもつながりますので、早めに対処しましょう。

逆流性食道炎が、のどの痛みの原因になることも

ここ最近、食道の病気である「逆流性食道炎」にかかる人が増えています。逆流性食道炎とは、胃の内容物が食道に逆流してくる病気で、主に胃酸の逆流によって食道の粘膜が障害を受けて炎症を起こします。
主な症状としては、胸やけ、胃の内容物が逆流する感じ、のどの奥にすっぱいものがこみ上げてくる不快感をおぼえる人も少なくありません。このような典型的な症状のほか、のどの痛みを感じる人もいます。
気になる症状が改善しない場合には、早めに消化器内科などを受診しましょう。食べ過ぎ、早食い、脂っこいものを控える、といった毎日の食生活を見直し、食後すぐに横になったり、ベルトをきつく締め過ぎないといった日常生活での工夫で症状の改善を試みてもよいでしょう。

のどの痛みを予防するには?

まずは、日常的にのどに負担をかけないように心掛けることが大切です。ちょっとした生活習慣が、のどへの刺激となっていることもあるため、日ごろから注意しましょう。

のどに負担をかけない生活習慣を

声を出し続けたり、カラオケなどで長時間歌ったりすると、たちまちのどを痛めてしまいます。飲酒、喫煙などものどの痛みにつながりますので、のどをケアするような生活習慣を身につけましょう。

まずは乾燥と刺激を避けましょう

のどが痛いときには、次のような行動を心掛けましょう。

  • 飲酒や喫煙を控える
  • 辛い食べ物、熱すぎるもの、冷たすぎるものなどの刺激物を控える
  • 大声を出すなど、さらに痛みが増す行為を避ける
  • のどが乾燥しないように、マスクを着用したり、加湿器などで室内を加湿する
  • 膿(うみ)があるとき

口呼吸を直そう

口呼吸をしていると、唾液は蒸発してしまい、口の中が乾燥します。この口呼吸を続けていると、のども乾燥してしまい、風邪をひきやすくなるなどの問題が生じてきます。口呼吸がなかなか直らず、無意識に口が開いてしまう人や、唇・のどが乾燥しやすい人は、一度耳鼻咽喉科を受診してみてはいかがでしょうか。

うがいの習慣をつけよう

空気が乾燥する季節だけではなく、外から帰ったときや人ごみの多い場所に出掛けた後など、こまめにうがいをしましょう。うがいには、のどをウイルスやほこりなどの異物から保護する効果があります。

上手なうがいのしかた

水でも十分効果がありますが、うがい薬やお茶などを使ってもよいでしょう。

  • まず、水やうがい薬などを口に含み、唇を閉じてほおの筋肉を動かし、クチュクチュと口の中を洗います。
  • 次にしっかりと上を向き、「あ~」「お~」と声を出してみて声がふるえるように、のどの奥を開いて洗います。
  • 含んだ液体が、口の中で温かく感じられてきたら吐き出します。

1~3を数回繰り返しましょう。

加湿器などで乾燥を防ごう

のどが乾燥すると、侵入してきた異物を追い出す防御機能が弱まってしまいます。外出時にはマスクの着用を心掛け、室内の湿度は適度に保つようにしたいものです。特に空気が乾燥する季節には、こまめな水分補給や加湿器の使用などもおすすめです。ただし、塩素が入ってる水道水でないと水に雑菌が繁殖し、かえって感染する、つまりのどを痛める原因となりますので、加湿器に入れるのはミネラルウォーターではなく、水道水を利用するようにしましょう。

免疫力を低下させないような生活を

日ごろからからだ全体の免疫力、抵抗力をつけておきましょう。栄養バランスのよい食事、適度な運動、十分な睡眠など規則正しい生活を心掛けることが大切です。

  • 栄養バランスの良い食事
  • 充分な睡眠
  • 適度な運動
  • リラックスを心がける
  • 禁煙
  • 快便

出典:第一三共HP