クローン病とは?
クローン病は、小腸の代表的な病気といわれています。口から食道・胃・腸・肛門までの消化管に炎症、潰瘍などができる病気です。特に小腸と大腸がつながる回盲部によく見られ、多くは10〜20代に発症します。中高年での発症はほとんど無いといわれます。厚生労働省の特定疾患に指定されていて臨床調査研究分野の対象となっています。いわゆる難病のひとつとされています。
クローン病の主な症状
腹痛、下痢、下血、熱が出る、体重が減るなどの症状をくりかえし、慢性化します。関節や目、皮膚などに炎症を起こす場合もあります。
クローン病の原因
はっきりした原因はまだ分っていません。遺伝によるもの、細菌やウイルスによるもの、食事や生活環境が関係しているのではないかと考えられています。病名のクローンは、第1報告者の内科医ブリル・バーナード・クローンに由来するとされています。
クローン病の検査方法は?
血液検査、内視鏡検査、CT検査などを行います。
クローン病の治療法
根本的な治療法はまだありませんが、炎症を抑える薬、免疫を抑える薬、ホルモン剤などを使用します。また、腸が狭くなったり、穴があいたりしている場合には手術をすることもあります。食事制限が必要になることも多く、この場合は脂肪や食物繊維を避けてください。
医療費の公費助成について
申請して一定の条件を満たした場合は、クローン病は国が定められた『指定難病』に含められていますので治療に伴う医療費の助成を受けられます。
- 指定難病の医療費助成を受けるためには、『医療受給者証』が必要です。
- 指定書類を用意して、お住まいの都道府県に医療費助成を申請しましょう。
申請から交付までの流れ
申請書類などの提出
1.最寄りの市区町村の窓口に以下の書類を提出します。 (※詳細は市区町村の窓口にお問い合わせください。)
- 特定医療費支給認定申請書(ご自身で記入)
- 個人番号(マイナンバー)を記載する書類
- 臨床調査個人票(診断書)
- 住民票(世帯全員が載っているもの)
- 市区町村税(非)課税証明書(世帯全員分)
- 健康保険証のコピー
医療受給者証の交付(申請から2〜3ヶ月後)
お住まいの都道府県が申請内容を審査し、認定されれば医療受給者証が交付されます。 非認定の場合は、その旨の通知があります。
窓口へ提示
お住まいの都道府県が指定した医療機関を受診し、窓口に医療受給者証を提示した場合に限り、公費負担(医療費助成)を受け付けることが出来ます
自己負担額は病気の状態や世帯の所得に応じて異なります。
出典:中外製薬