急性膵炎とは?
すい液にふくまれる消化酵素により、すい臓自体が消化されてしまう病気です。
急性膵炎の主な症状
お腹の上の部分に激しい痛みが起こります。吐き気や熱が出ることもあります。
急性膵炎の原因
お酒のアルコールによるものが約40パーセントを占めていますが、アルコールがすい炎を引き起こすしくみはまだよくわかっていません。 ほかには胆石によるものや、原因不明の場合もあります。
急性膵炎の治療法
入院して安静にし、輸液をします。 食べ物や飲み物をとると、すい液が分泌されて悪化してしまうために、飲み物をとらずに絶食することが基本です。 すい液にふくまれる酵素のはたらきを抑える薬を使います。胆石が原因の場合は胆石を取り除く手術を行います。
慢性膵炎とは?
すい臓に何度も炎症が起きると、すい臓の細胞がこわされて硬くなり、すい臓のはたらきが失われていく病気です。
慢性膵炎の主な症状
お腹の上の部分に痛みがつづきます。下痢になったり、腸にガスがたまったりすることもあります。また、すい臓に結石ができたり、糖尿病を引き起こすこともあります。
慢性膵炎の原因
お酒のアルコールのとりすぎが半数以上で、それ以外は原因不明のもの、胆石によるものといわれています。
慢性膵炎の治療法
急激に強い症状があらわれた場合には急性すい炎と同じ治療を行います。 それ以外は、禁酒やストレスを避けるなど、生活習慣を改善することが主な治療法となります。 すい臓のはたらきが低下している場合には、消化酵素薬やインスリン注射などを使います。 すい臓に結石ができている場合には、衝撃波で砕いたり、内視鏡で取り除いたりします。
出典:中外製薬