お問い合わせ・ご質問

058−213−3310

診療時間 / 8:30~12:00 15:00~18:00

休診日 / 日曜日・祝祭日

胃もたれ

食べ過ぎたあとや飲み過ぎたあとに起こる胃もたれ。経験したことがあるかもしれませんが、そのとき、胃がどのような状態になっているかご存知ですか?胃もたれを解消するために、まずはその原因(食べ過ぎ・飲み過ぎ・加齢・ストレス・妊娠等)について理解しておきましょう。

暴飲暴食、加齢やストレスなどが胃もたれを引き起こす要因に

胃もたれとは、食事のあとや食間に胃が重く感じる症状のこと。暴飲暴食、加齢やストレス、妊娠などが影響して、胃の運動や消化機能が低下することにより、胃もたれが起こりやすくなります。

食ベ過ぎ:肉類や揚げ物は消化に時間がかかる

胃は食べた物を一定時間貯え、消化しやすい形に変え小腸に送り出します。食べ過ぎると胃に留まる時間が長くなりもたれの症状が起こりやすくなります。
食べ物には、消化しやすいものと消化しにくいものがあります。焼肉、揚げ物、天ぷらなどの脂っこい食事は、ご飯やパンなどの炭水化物に比べると消化に時間がかかりやすく、胃にかかる負担も大きくなるため、胃もたれが起こりやすくなります。

飲み過ぎ:過度のアルコールによる胃腸へのダメージ

アルコールの約20%は胃で吸収され、残りの80%ほどが小腸から体内に入ります。アルコールを飲み過ぎると、胃酸から胃壁を守っている粘膜の働きが壊れたり、粘膜の血流障害が起きて、腹痛や嘔吐、吐血などの症状を起こすことがあります。また小腸での消化・吸収する能力が低下して、下痢を起こしやすくなります。
体内に入ったアルコールは肝臓で代謝されますが、代謝しきれずにアセトアルデヒドという物質が残ると、その毒性によって二日酔いや胃もたれの症状が現れます。

加齢による胃の働きの低下

胃は主にぜん動運動(=波打つような動き)によって食べ物を消化し、小腸に送り出します。ところが高齢になってこの働きが衰えると、食べ物の消化に時間がかかり長く胃に留まることになり、胃もたれが起こりやすくなります。
加齢にともない胃の粘膜を守る血流が弱くなることも、胃の不調を招く原因になります。

ストレスも胃の働きに影響

ストレスによって、胃の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れると、食べ物を消化したり、小腸に送り出す働きが弱まり、胃もたれの原因になります。

妊娠などが影響することも

妊娠初期に、急激なホルモンや代謝の変化、またストレスなどにより、胃もたれや吐き気などの「つわり」を感じる人が多くいます。また、子宮が大きくなってくると、胃が圧迫されたりぜん動運動が低下したりして、胃もたれを感じやすくなることもあります。

胃の運動と消化する力が低下して起こる胃もたれとは?

胃の主な働きは、食べ物が小腸で本格的に消化・吸収される前に、消化の準備を行うことです。胃の入り口には「噴門」、出口には「幽門」という2つの門があります。噴門は、飲食時以外は閉じており、胃の内容物が食道側に逆流しないようになっています。
胃に入った食べ物は、胃のぜん動運動(=波打つような動き)によって胃液と混ざり、小腸での消化がしやすいように粥状にされます。ドロドロになった食べ物は、ぜん動運動で胃がくびれることによって、幽門から少しずつ小腸に運ばれていきます。
このような胃のぜん動運動は、自律神経によってコントロールされています。
ところが、前述のような食べ過ぎや飲み過ぎ、さらに加齢やストレスなど胃の働きを低下させる要因があると、ぜん動運動が妨げられることで食べ物が長く胃の中に留まり胃もたれが生じます。また、空腹時には胃粘膜が荒れることにより胃もたれが生じます。

胃もたれになったらどうするの?

通常、胃もたれは時間と共に解消されていきますが、早くすっきりしたいときには胃腸薬を使用するのも1つの手段です。そして、胃腸薬を使う場合は、その種類に注目する事がポイントです。「胃の運動機能を活発にする」、「消化を助ける」、「胃酸による胃粘膜の刺激から胃を守る」などを訴求したものがあり、胃もたれの原因に合わせた胃腸薬を選ぶことが大切です。

医療機関(病院)での受診をおすすめする場合

医師の診断が必要なものとして、以下の症状がサインとなるので、すぐに専門医を受診しましょう。

  • 極端な体重減少をともなう
  • 慢性的に胃もたれが続く
  • 市販薬を使っても、2週間以上症状が続く場合

胃もたれを予防するには?

胃もたれを始めとした「胃のトラブル」を防ぐには、1日3回の規則正しい食事や、刺激物を控えるなど、特別なことではなく毎日の心がけが重要です。ストレスは胃の働きを低下させるので、自分なりの解消方法を見つけることも大切です。

胃にやさしい5つの生活習慣

胃もたれの予防には、胃に負担をかけない食生活が欠かせません。以下の点に注意し、胃にやさしい食事をとりましょう。

暴飲暴食を避け、腹八分目の「ほどほど」に

食べ過ぎ、飲み過ぎは胃に大きな負担をかけます。1日3食、規則正しい食事を心がけましょう。苦しくなるほど食べず、腹八分目の「ほどほど」に留めましょう。

消化の良いものをよくかんで、ゆっくり食べて

脂っこい食べ物は消化に時間がかかり、長く胃に留まるため胃もたれの原因に。肉類・脂っこい食事を控えてなるべく消化の良いものをとるようにし、やわらかく煮込むなど、食べ方も工夫しましょう。急いで食べると満腹感を得る前に食べ過ぎてしまうため、ゆっくり食べることも大切です。よくかむことは消化の助けにもなります。

お酒の飲み過ぎを避け、禁煙を心がけて

アルコールの飲み過ぎやタバコは、胃粘膜血流を低下させて胃粘膜を荒らしたり、胃の運動機能を低下させたりする原因になります。アルコールの飲み過ぎに注意し、禁煙をしましょう。

刺激物は控え目に

香辛料を多く使った辛い料理、味の濃すぎる料理、炭酸飲料などの刺激物、極端に熱いもの、冷たいものは胃に負担をかけるため、なるべく控えましょう。コーヒーを飲むときにはミルクをいれた方が胃にやさしいです。

ストレスをためないようにしましょう

ストレスは胃の働きを低下させます。趣味や適度な運動など、日々の生活で無理なくできることで、自分なりにストレスへの対処方法を見つけてみましょう。

妊娠・授乳中にも胃腸薬は飲めるの?

妊娠中や授乳中でも飲める胃腸薬はあります。主治医に相談してみましょう。
ただし、胎児や新生児の頻脈や乳汁分泌の減少などを起こすロートエキスなど、一部注意すべき成分があります。妊娠中・授乳中に胃腸薬を飲む場合には、成分を確認し添付文書をよく読みましょう。

出典:第一三共HP