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慢性リンパ性白血病

慢性リンパ性白血病とは?

成熟したリンパ球が、『がん化』して、未梢血や骨髄などで異常に異常に増加する病気です。

  • 「がん」という病気は、細胞の中の染色体や遺伝子に異常が生じて、異常な細胞が無制限に増殖してしまう病気です。
  • 白血球の一種であるリンパ球のうち、成熟したB細胞ががん化、して『白血病細胞』に変わってしまう病気が慢性リンパ性白血病(CLL)です。

※慢性リンパ性白血病の原因はまだ解明されていません。従って、効果的な予防法もわかっていません。

慢性リンパ性白血病(CLL)の特徴

初期の段階ではほとんど症状がなく、 健康診断などで偶然見つかることが多い病気です

慢性リンパ性白血病の臨床的な特徴

  • 欧米では最も頻度の高い白血病ですが、日本ではまれな疾患で発症率は年間10万人に0.3人前後とされています(欧米の約1/10)。
  • 発症年齢は50歳以上の中高年に多く、30歳未満の若い方にはほとんどみられません。また、男女比は約2:1で男性に多く発症します。
  • 初期のうちはほとんど無症状で、健康診断や他の病気の検査など白血球の増加をきっかけに、偶然発見されることが多いです
  • 自覚症状がない状態で発見されてから、症状が出現する4年かかるといわれています。
  • 病気の経過はゆるやかで、長い経過をたどることが多いものの、一部に進行が早い場合もあります。

慢性リンパ性白血病(CLL)の主な症状

慢性リンパ性白血病は白血病細胞になっても正常の白血球とほぼ同じ働きがあり、ゆっくりしているため、初期ではほとんど症状がみられません。

異常な白血病細胞が大幅に増加して、正常な血液細胞が作れなくなると以下の症状が現れます。

貧血症状

・倦怠感・疲労感・息切れ・めまい・頭痛・耳鳴りなど

リンパ節の腫れ

・首やわきの下、足の付根のリンパ節が腫れる

感染症を併発しやすい

・発熱・肺炎の誘発など

その他

・体重減少・出血傾向・夜間の寝汗・脾臓や肝臓の腫れによる腹部圧迫など

※通常、慢性リンパ性白血病は緩やかに進行しますが、一部(5%未満)では症状が急に悪くなる『リヒター症候群』を発症する場合があります。

慢性リンパ性白血病の治療法

慢性リンパ性白血病は病気そのものを治すことが厳しいですが、治療により病気による症状の改善が期待出来ます。

薬物療法

クスルを投与してがん細胞(白血病細胞)を攻撃し、その増殖を抑えて、病態の進行を抑える治療法です。

化学療法

化学療法薬を使って白血病細胞の数を減らし、病気をコントロールする治療法です。

抗体療法

特定の分子に結合する薬(抗体医薬品)を投与して、がん細胞を傷害する治療法です。

化学療法で効果がみられなかったり、治療後に再び悪化してしまった患者さんに使われます。

チロシンキナーゼ阻害薬

がん細胞の増殖にかかわる司令伝達の流れを遮断して、がんの増殖を抑える治療薬です。

抗体療法と同様、化学療法で効果がみられなかったり、治療後に再び悪化してしまった患者さんに使われます。

支持療法

慢性リンパ性白血病による合併症の予防や薬物療法で生じる副作用の軽減を目的とした治療です。

放射線療法

リンパ節や脾臓などが腫れた場合。放射線を照射して腫れによる圧迫症状を取り除く局所的な治療法です。

造血幹細胞移植

ドナーの正常な造血幹細胞を移植して造血を回復させる治療法です。長期予後の改善が狙える強力な治療法ですが、身体への負担が大きくリスクを伴うため、適用には慎重な判断が必要です。

慢性リンパ性白血病の治療法は未だ確立したものではありませんが、近年、これまでとは異なる作用を持つ治療薬が登場し、治療の選択肢が広がっています。

生活上の注意点とアドバイス

体調管理を中心に、特に感染症にかからないように注意してください。

感染を予防するするために

  • 手洗いは毎食事前後、トイレの後、外出後に石鹸を使って行いましょう。
  • うがいは外出後だけではなく、家にいる時、寝る前も行いましょう。
  • 入浴、またはシャワー浴をできるだけ毎日行い、清潔な衣類を身につけましょう。
  • 排便後は、できるだけシャワートイレを使いましょう。
  • 人混みを避け、マスクを着用しましょう。

体力を維持するために

  • 規則正しい生活を心がけましょう。
  • 貧血症状がある場合は、無理をせず、できるだけゆっくりからだを動かすようにしましょう。
  • 貧血になると手足が冷えやすくなるので 保温に努めましょう。

食事の工夫とアドバイス

  • 加熱したものを食べるようにしましょう。
  • 水分摂取を心がけましょう。
  • 一度にたくさん食べれない時は少しずつ食べるようにしましょう。

研究が進む慢性リンパ性白血病

慢性リンパ性白血病では新しいくすりや治療 の研究が進められています。
このような新しい治療法によって骨髄異形成症候群の治療戦略や分類、治療成績が変わる可能性があります。
新治療法については、その都度ブログなどでご報告させて頂きます。