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便秘・下痢は消化管の異常のサイン?原因と受診の目安を解説

便秘や下痢は、日常的に起こりやすい症状です。しかし、長期間放置していると、思わぬ病気が隠れている可能性があります。

「いつもの便秘だろう」「そのうち下痢も治るだろう」と自己判断せず、まずは自分の身体に異常がないことを確認することが大切です。

消化管の役割について

消化管とは、口から肛門まで続く約9メートルの管で、食道、胃、小腸、大腸などから構成されています。

食べ物の消化や栄養の吸収、運搬を行うほか、体内で不要となったものを便として排出する役割があります。また、小腸では栄養を吸収して血液へ取り込み、大腸では便に含まれる水分を調整しています。

消化管のどこかに異常が起こると、便秘や下痢、腹痛、腹部の張り、食欲不振などの症状が現れることがあります。

病気が隠れている可能性もあるため、症状が続く場合には、内視鏡検査や便検査、血液検査、CT検査、ピロリ菌検査などを行い、異常がないか確認することが重要です。

便秘について

便秘は、運動不足、水分不足、睡眠不足、生活リズムの乱れなどに加え、甲状腺機能低下症、橋本病などの病気が関係している場合があります。

そのため、日常生活の中で適度な運動を取り入れる、水分をこまめに摂取する、十分な睡眠を確保する、規則正しい生活を心がけることが大切です。

便秘を改善するために意識したいこと

便秘の改善には、生活リズムを整え、朝食後など決まった時間にトイレへ行く習慣をつくることが役立ちます。

また、腸内環境を整えるためには、善玉菌を含む食品や、善玉菌の働きを助ける食品を継続して摂取することも大切です。

善玉菌を直接摂取できる食品

ヨーグルト、納豆、キムチ、味噌、ぬか漬け、チーズなどの発酵食品には、善玉菌が含まれています。

善玉菌は腸内に長期間とどまりにくいため、毎日の食事に無理なく取り入れ、継続して摂取することがポイントです。

善玉菌の働きを助ける食品

善玉菌を増やすためには、エサとなるオリゴ糖や食物繊維を含む食品を一緒に摂取することも重要です。

食物繊維は、海藻、ごぼう、ほうれん草、大豆、アボカドなどに含まれています。

オリゴ糖は、玉ねぎ、長ねぎ、バナナ、大豆製品などに含まれています。

下痢について

下痢や過敏性腸症候群には、ストレスや緊張、生活リズムの乱れなどが関係していることがあります。

また、甲状腺機能亢進症やバセドウ病などの病気が原因となっている場合もあります。

下痢を繰り返す場合は、ストレスの原因をできるだけ減らし、十分な睡眠と規則正しい生活を心がけることが大切です。

症状によっては、整腸剤を中心に、下痢止めや漢方薬などを使用する場合があります。ただし、感染症などが疑われる下痢では、自己判断で下痢止めを使用しないほうがよい場合もあります。

症状が長引く場合や、腹痛、発熱、血便、体重減少などを伴う場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。

刺激性下剤の長期使用に注意

便秘の症状があると、市販の下剤を使用する方も少なくありません。しかし、刺激性の強い下剤を長期間使用すると、便秘がさらに悪化することがあります。

センナやセンノシドなどを含む刺激性下剤を長期間服用すると、慢性的な便秘を引き起こしたり、大腸の粘膜が黒っぽく変化する「大腸メラノーシス」が起こったりする場合があります。

大腸メラノーシスでは、大腸の細胞が傷ついた際に生じる色素が蓄積します。市販薬を購入する際は、成分表示を確認し、使用方法を守ることが大切です。

便秘が改善しない場合は、下剤を長期間使い続けるのではなく、医療機関で原因を調べてもらいましょう。

子どもの便秘にも注意が必要です

子どもの便秘は珍しいものではありませんが、腹痛の原因として比較的多くみられる症状のひとつです。

離乳食への移行、排便トレーニング、学校生活などがきっかけとなり、便秘が起こることがあります。

学校のトイレで排便することを恥ずかしいと感じて我慢したり、授業中にトイレへ行きづらかったりすると、便意を我慢する習慣がつき、便秘が悪化する場合があります。

便秘による排便時の痛みが、さらに排便を我慢する原因となり、悪循環につながることもあります。

子どもの便秘に対する基本的な対策

毎日の生活リズムを整え、早寝・早起きを心がけましょう。

朝食後などに、ゆっくりトイレへ座る時間をつくることも有効です。ただし、排便を急かしたり、長時間無理に座らせたりしないようにしましょう。

食物繊維を含む野菜や果物、海藻類を取り入れ、こまめな水分補給と適度な運動も心がけます。

おへその周りを「の」の字を描くように、やさしくマッサージする方法もあります。特に赤ちゃんへ行う場合は、強く押さず、やさしく行ってください。

便秘や下痢が続く場合は早めに受診しましょう

便秘や下痢は、生活習慣やストレスによって起こることがありますが、消化管や甲状腺などの病気が隠れている場合もあります。

症状が長期間続いている、急に便通の状態が変化した、血便がある、強い腹痛がある、発熱や嘔吐を伴う、体重が減少しているといった場合は、早めに医療機関を受診してください。

便秘や下痢を放置せず、まずは自分の身体の状態が正常であることを確認することが大切です。

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