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検査室だより《大腸カメラ》

早いもので、開院してから1年半以上が過ぎました。
本日は当院の大腸カメラの実績報告です。

大腸がん検診の便潜血検査(※1)でひっかかった場合や、便秘や下痢、血便などの大腸がんを疑う症状がある場合には、肛門から内視鏡を入れて大腸の中を詳しく観察する「大腸カメラ」を行います。

大腸カメラは直接、大腸粘膜をみることができるので精度の高い検査です。
がんを疑う病変が見つかった場合には、カメラの先端から出した鉗子(かんし)という道具で病変の一部を採取し、顕微鏡で組織を調べます。

私が経験した症例ですが、30代前半の方で大腸がんがみつかったこともありました。

さて、当院の大腸カメラの状況ですが、現在まで308件の検査を行いました。そして回盲部(※2)まで99.3%が到達できています。

また検査時間につきましては、カメラを肛門に入れてから大腸の一番奥までいくのにかかる時間は平均8分弱でした。これはタイムを競ったわけではなく、できるだけ痛くないようにカメラを進めて、体位変換、処置等も含んだ時間です。

大腸カメラは胃カメラとは操作方法が異なります。大腸カメラは伸びやすいゴムチューブにカメラを進めていく動作が必要となり、検査を行う医師の経験と技術、センスが必要です。痛みの出やすい検査なので、医師の腕が見せどころなのです。

手前味噌で恐縮ですが、当院は経験豊富で技術的にも優れた医師が大腸カメラを行っておりますので、ご安心ください。私自身、消化器内視鏡技師として過去に年間平均400件以上の大腸カメラを介助してきたので、目も肥えていると思います。ただし、いちスタッフとしての意見とお考えくださいね😊

※1 便潜血検査…便潜血とは、便に血が混ざっていないか調べる検査です。大腸などにポリープ・がんが生じた場合に、便に血が混じることがあります。簡易的に行えることから、健康診断や人間ドックでも利用されています。

※2 回盲部…大腸の一番奥。大腸カメラは大腸の一番奥から肛門まで全大腸を詳しく観察します。

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