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大腸内視鏡の下剤について

大腸内視鏡は大腸の中をくまなく検査してポリープや腫瘍、炎症の病気などをチェックする検査です。
腸の中に便が残っていては十分に観察ができません。そのため腸の中を専用の下剤で洗浄して十分にきれいにする必要があります。

当院ではモビプレップ、サルプレップ、ピコプレップの3種類の下剤があります。

患者さまの ①年齢 ②日々の排便状況 ③既往症 ④内服場所をもとに最適な下剤を3種類の中から提案させて頂いております。

モビプレップ

モビプレップ

こちらの下剤は、やや酸味のある梅ジュース風味で甘みが苦手な方にむいています。
他のものと比べて合計の水分服用量が少なく(約1.5L前後)、また腸内洗浄にかかる時間も少ないことが特徴です。
短所としては、特に高齢者や腎機能の悪い方には不向きです。

サルプレップ(液剤)

サルプレップ(液剤)

サルプレップはペットボトル入りの製剤をそのまま飲むことで腸管内をきれいにするお薬です

この薬液はレモン風味で、薬剤を溶かす手間が不要で服用量が少なく済みます。
後味に苦味を感じることがあります。

ピコプレップ

ピコプレップ

この薬液はオレンジ風味で甘く飲みやすいお薬です。寝る前と起きてからの2回に分けて飲むタイプで、最大の利点は、下剤量が150mlと非常に少ないことです。
他の2種類と比べると洗浄力が弱いため、元々便秘の方には不向きであり、当院では基本的にモビプレップとサルプレップを推奨させていただいております。

下剤の内服場所も病院か自宅のどちらかを選択していただけます。
また以前の大腸内視鏡検査で下剤が苦手だったという方も、次は違った下剤を試してみることも可能なので一度ご相談下さい。

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