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けやきブログ

日本最大級の医学サイトで取材して頂きました。Vol.1

今回、日本最大級の医学サイトM3様に当院の取り組みを取材して頂いた内容をお伝えしたいと思います。
下記はM3様からの抜粋になります。

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岐阜県岐南町のけやきクリニックは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策として地域でいち早くドライブスルー外来診療を実現した。そのほか、風邪症状のある患者さんの動線を完全に分離し、安心できる診療環境を整えている。糖尿病、消化器を専門とする院長の伊藤隼氏、血液を専門とする後藤峰明氏が共同経営するけやきクリニックの、最新の取り組みから得た知見、今後の展望について話を聞いた。

ドライブスルー外来診療を始めた経緯について教えてください。

COVID-19の感染が広がるなか、患者さんから「診察に行くのが怖い」「病院に入りたくないから行けない」という声が上がっていました。糖尿病などの慢性疾患を抱える患者さんが通院を控えたり、やめてしまったりするのは、あってはならないことです。「患者さんのために何ができるか」と考え、クリニックに入らずに診療を行えるように、まずドライブスルー外来診療を始めることにしました。実現まで多くのステップが必要となるオンライン診療と比べて、より早く実現できると判断したためです。

当初は、屋外でドライブスルー外来診療を行ってもよいものか不安でしたが、管轄の保健所に相談し、問題ないことが確認できました。4月8日から開始し、1日に2、3件、多いときには5件ほどをドライブスルー形式で診療しています。

ドライブスルー外来診療は、どのように行われるのですか。

ドライブスルー方式での外来診療は、すでに通院されている慢性疾患の患者さんを対象に行っています。事前に予約してもらい、自家用車でクリニックの駐車場にある指定場所に駐車してもらって診療します。

医師、看護師、受付事務の3人以外に会うことなく、会計まですべて車内で完結します。ただし、外ではできない採血などの処置や検査が必要な場合は、専用通路から院内に案内することになります。その場合も、患者さんは必要最小限のスタッフしか接触しません。

ドライブスルー外来診療を実際にやってみて感じた、メリット、デメリットについて教えてください。

ドライブスルー診療は当院にとって初めての取り組みですが、患者さんからは「こんなこともできるんですね」「これなら安心して来られます」と喜ばれています。患者さんから戸惑いや不安は感じられず、スムーズに診療できています。こちらとしても、患者さんと直接顔をあわせられることで、いつもと変わりがないと自信をもって判断できます。今後、件数はさらに増加しそうです。

デメリットとしては、当院で重視している、糖尿病患者さんへの栄養指導がドライブスルーでは行えない点があります。当院は糖尿病や脂質異常の治療に力を入れていて、特に栄養指導を大切にしています。通常であれば、患者さんと管理栄養士が対面して、食品サンプルを手に取りながら栄養指導を行います。摂取すべき食品の量を、実際に目で見て理解してもらっているのです。

対面での栄養指導は、治療のベースともなる大切なプロセスです。ドライブスルーではこれが十分に行えないので、歯がゆい思いがあります。現状は、感染対策を優先に栄養指導の回数を減らして対応していますが、今後インターネットのビデオ通話などを活用して、栄養指導や調理実習を行うことも検討中です。

けやきクリニックでは、ドライブスルー外来診療を始めたあと、オンライン診療もスタートさせています。ドライブスルー外来診療と、オンライン診療では、異なる手応えがあったそうですね。

ドライブスルー診療が日に2、3件あるのに対して、オンライン診療は月に数件です。今のところ、オンライン診療を希望する患者さんは少ない印象です。

オンラインによる診察は、一般の診察とは異なる難しさがあると感じます。患者さんと物理的、精神的に距離があり、対面の診療に比べて得られる情報が少ないからです。オンラインでは、診断するときに迷いや不安がよぎることもあります。「オンライン診療によって、来院の必要性を判断する」という意識を持つようにしています。

ドライブスルー外来診療、オンライン診療のほか、COVID-19対策としてどのようなことを行っていますか。

受付で症状を確認し、風邪症状がある患者さんと一般の患者さんの動線を完全に分離しています。風邪症状がある場合、患者さんを自家用車や院内個室で待機させます。診察の順番が来たら、自家用車から専用出入り口へ案内し、専用の診察室に通すという方法です。

専用診察室では、常に換気を行い、医師はガウン、ゴーグル、手袋、帽子、フェイスシールドなどを装着して診察します。採血や点滴などの処置、会計まですべてを同室で完結させています。診療後は装備を破棄し、診察室の消毒を行います。コストも手間もかかりますが、患者さんの安心のために妥協はしません。

また、一般の患者さんに対しても、待合室を4つのエリアに分け、1エリアに1組の患者さんしか入れないようにしています。COVID-19の感染拡大は長期化が予想されますが、患者さんの「通院へのためらい」をなくすため、徹底して行っていきたいです。

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